■ ID
| 1305 |
■ 種類
| 論文 |
■ タイトル
| Spatial distributions of ultrafine particles and their behavior and chemical composition in relation to roadside sources |
■ 著者
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Shinji Kudo
埼玉大学大学院
Kazuhiko Sekiguchi
埼玉大学大学院
Kyung Hwan Kim
埼玉大学大学院
Kazuhiko Sakamoto
埼玉県環境科学国際センター
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■ 出版元
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■ 出版年
| 2011 |
■ 誌名・巻・号・年
| Atmospheric Environment, Vol.45, Issue 35, 6403-6413, 2011 |
■ 抄録・要旨
| 粒径0.1mm以下の超微小粒子 (PM0.1) は、個数濃度として大気中で浮遊粒子状物質の大部分を占めており、呼吸により肺の深部まで到達し、健康影響を及ぼすといわれている。しかし、大気中のPM0.1は質量濃度が低く、減圧過程を伴う捕集装置により捕集した粒子成分の揮発が問題とされている。そこで、本研究では大気圧下でPM0.1を濃縮分級捕集可能なインパクタフィルタを組み込んだナノサンプラーを用い、自動車排ガス由来であるPM0.1の空間濃度と粒子挙動の把握を試みた。都市部高層ビルと郊外にて観測を行い、道路から離れた鉛直ならびに水平方向のPM0.1成分挙動を明らかにした。その結果、どの地点においてもPM0.1中では有機炭素が支配的な成分であり、イオン成分が粒子成長に起因する結果が得られた。また、夏季および冬季ではPM0.1の粒子生成や成長機構が異なることが確認された。鉛直方向のPM0.1の元素状炭素成分の結果より、PM0.1は季節によらず上空に存在し、高度に関係なく平均的な濃度になることが示唆された。さらに夏季における高層ビル観測と郊外観測でPM0.1の全濃度(炭素成分とイオン成分の和)が似通っていたことから、発生源から離れたPM0.1濃度は空間的(鉛直ならびに水平方向)に拡散し、観測期間によらず一様になる可能性が示唆された。
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